いろいろと疲れた話
ご無沙汰です。
本来であればいい話とか、休暇中で見に行ったとこととか、色々話そうかと思ったんですが、最近引っかかった話をしようかな…と思います。
※正直明るい話ではない上長いです※
配信、去年からの情勢変化で増えましたよね。
YouTubeとか、ツイキャスとか、LINELIVEとか、SHOWROOMとか。
見ている側も、配信する側も楽しい反面、苦労も多いんだろうな、というのは各配信を見ていて感じるものがあります。
この界隈でほぼ一斉に配信関連がスタートしてから1年、なんとなく慣れてきたようにも思えますし、また配信経由で好きになったという人もおられるのではと思います。
遠方へ出かけることが厳しい、特に今、宣言が発令されている中では特に出かけにくい状況で、こうして新しいことに触れて、好きになってもらえる機会というのは今後の投機としても大きいんじゃないでしょうか。
ただ逆にここ最近、以前のように対面する機会が減った分「何をしてもいい」というところで、自己都合に走りすぎているリスナー・視聴者と、それを容認している配信者が出てきている現状は無視はできません。
何分人間同士のやりとりなので、すべてを杓子定規で整理すれば良いわけではないですし、そんなうまい事行くとは思えません。
それはそれで息苦しさを生みますし、コンテンツ発展に対しての選択肢を狭めることにも繋がりますし。
ですが、門戸を広げ過ぎた結果として、「自由」を逆手にとって「やりすぎ」てしまい、結果的に「品位」(あるいはその組織の「ブランド」)を落としてしまった、という流れだと話は別物です。
全ての配信を見ている訳ではありませんが、ここ最近はことにそうなる手前、下手をすれば既にそうなっている状況までに陥っている団体がいることも事実です。
これは一介の一ファンとしてお願いしたいのですが、
どうか各団体のローカルルールを周知させる前に、全国的かつ原則的なルールをまず知って、実践してから動いていただきたいです。
「長年、対面でそれが許されてきた」
「公式が許している、奨励している」
という考え方は、それはあくまでも偶然許されてきた方の主観に過ぎません。
それはステイタスでもなんでもない、ただの偶然の積み重ねですし、その見識はあまりにも狭量と思えます。
この界隈はあなたたちだけのおもちゃではありません。れっきとした公共事業であり、エンターテインメントであり資産なんです。
全国的かつ原則的というのは下の2つです。
これはこの界隈に限らず、他の界隈でも使えるものです。
①中の人、依代(いわゆるキャスト)の名前は上げない
団体によっては環境が異なることもありますが、基本的に非公開、表立って取り上げるべきではない、という風土の団体がほとんどです。
いわゆる「世界観」の維持の問題もありますが、不要なトラブルや防犯対策で出していないケースもあります。
ファン(家臣・譜代等)の中には様々な理由でそういった話題は避けてほしい、固有名詞すら出さないでほしい人も一定数います。
また他の舞台界隈でも、ライブ時に中の人の名前をコールすることに対して嫌悪感を抱いる人は結構います。加えて、某テーマパークの期間限定の方々に対しても、ファン内でも中の人の話は厳密に取扱われていました。
目的はどこも変わりはありません、無用なトラブルやストレスを生ませないためです。
要は基本やったところでエゴにしかならじず、傍から見て大変見苦しい上に、「ああ、あそこのファンはそういう原則も、棲み分けも理解できないバカしかおらんのか」と取られるのでやめてくださいね。ということです。
関係ない、ただ同じ団体が好きな人間も真面目に応援しているのに、今後出くわしたら「バカだから近寄らんとこ」ということにされるんです。ちょっと弁のたつ人間がいたら、いただけでお小言の1つや2つ言われても「しょうがない」ことになってしまうんです。
弊害しかない。
ずーーーっと嫌な思い出が伝播していきます。外来種と一緒です。
確かにダブルスタンダードに近い運用の団体もいます。
ですが王道ともいわれる団体や、近似界隈では原則出さない配慮のもとに運用されています。
結成10年の団体が増え、近似界隈が色々なアプローチをしている中、そういった話題はよりセンシティブになってきているのが今の時流です。
10年前とは何もかもが違うんです。
ゲームや他のコンテンツがきっかけでこの界隈を目にする人も増えてきています、そういった所で「昔取った杵柄」は通用しない、ともすれば杵自体が凶器になることも覚えた上で発言するようにしてください。
中の人のご活躍に関しては、別の場を設けたり、ツイートを分けてお話された方がスマートでよろしいかと存じます。(実際そうされているファンもいらっしゃいますので、そういう方を参考になされたらどうでしょうか。)
②パーソナルな話(身体的、対人関係など)を事細かく聞き出さない
親しき中にも礼儀ありとはいいませんが、いくら歴が長かろうが、短かろうが、家族でも根掘り葉掘り聞かれたら嫌な話題ってありませんか?
ない?
そうですか
プライバシーって言葉は聞いたことはありますか?
人間が外に出してほしくはない物事をプライバシーっていうんですが、
その範囲というのは個人によって違いがありますが、まずそれを叩いたところでいいことはないもの、と覚えていてください。
この界隈のコミュニケーションは、距離が近くなりがちで、そこの範囲も見定めがなされないのは致し方ないとして、何度も何度も身体的なことや、対人関係について聞き出したりして、気持ちがいいのは聞いた本人だけです。
そういった行為はプライバシーという、いわゆる自分の大事な部屋に土足で上がりこまれるようなものです。実際にやったら住居不法侵入で警察が来ることを精神的にやっていることと変わりはありません。
直接的な暴言までには至らずとも、配信者側がセーブしないにせよ、それを見ている側がまるで自分自身に言われているようで萎縮してしまう、ということも往々にしてありますし、配信者側がノーダメージかというとその確証もありません。
皆さんはニュースは見ていますか?
酷い場合、警察や裁判所が絡む大ごとになることや、最悪の結果として人間の命が危ないことになることも「ありえない」話ではないんです。
好きになれば気になる事も増えるでしょうが、まずは抑えてください。
語彙力がないというのなら、増える努力をしてください。
哀しいことに、経験豊富であるはずの長いファンが、この2つを無視して好きなようにやられている様子が散見されます。
おかげさまといってはなんですが、少しずつ理解が進んできた他方のファンに「こんなことをされるなら、二度と来るんじゃない、見たくない」とまで言われているのが現状です。
私個人も顧みるところもありますが、どうか今一度己の足元を見直してください。
・・・と何をそんなここまで仰々しく、という人もいるかもしれませんが、
この界隈というのは曲がりなりにも「ショービジネス」の1つになっていますし、地域の「地場産業」でもあります。「ビジネス」も「産業」も信用が第一とされます。
信用が形成されたうえで初めてコンテンツが生きる世界なんです。
1つ信用を失えば、得られたはずの利益だけではなく、その周りにも悪い影響を及ぼしかねない、そういうセンシティブな要素を持ち合わせているのがこの界隈です。
悪い影響、というのは極端な話ですが、1つ例えると、事業そのものの撤退のことを指します。
あるいは事業周辺で関わっていた人間を路頭に迷わせる、またそこで関わっていただけで
「ああ、あなたアソコの関係者?なんかコスプレみたいのしていて遊んでたんでしょ?そういう人とは仕事ができないよね」
と言われることも起こりえます。
「ショービジネス」単体でも、こういう話、特に最後のような話は言い出しが違えどもニュアンスとしてはよく聞く言葉ですし、ことに地域・ローカルとなればその動きというのは人間の間が狭い分、より濃いものとなります。
その土地にいられなくなって、東京や大阪の大都市に出た所で救いがあるか、というと必ずしもそうではありません。
要するに関わっている人間を、自分の身勝手さ1つで首を絞めて殺しかねないことも往々にして起こりえる、その手前までやって来てしまっているよ、ということを言いたいのです。
「殺す」という言葉に、あまりにも暴言的な上、極端すぎるという人もいるかもしれませんが、このままだとそうなってもおかしくはない状況にまで来ています。
「別に後のことなんてわからないもの!大化けするかもしれないし!」
という方もいるかもしれませんが、それの確証はありますか?
そうならなかった場合の補償はあなたは出来ますか?
こういった「ショービジネス」の界隈では、いわゆる「ナイトワーク」的な仕事の方々と混合して対象を見ている方や、実際の立場と「そうあったらいいな」という個人的な空想の境目に線引きが出来ていない方はどこにでもいます。
ことにこの界隈については、関係者とファンの舞台の距離感が近いことや、2.〇次元や東〇系とは市場規模も違うこともあり、そういった人も近距離で対応をせざるを得ない状況に陥りがちになります。
ですが、そういったところで「それぞれの『推し方』があるから」というのは理由になるとは到底思えません。
「ショービジネス」であれ「ナイトワーク」であれ、その領域を理解してこそ本当の楽しみ方が出来るものなんです。
そこを理解できずに、ただ自己都合によるごり押しをしたところで、デパートのプレイルームでごねて暴れる赤ん坊と変わりはありません。
ですから何度で言います。
まずは全国的なルールを見越してから動け。